2月の第一弾は、ウォッシュチーズ・ エポワスをご紹介しましょう。
フランスはブルゴーニュ地方で作られるこれは牛のミルクで作るウォッシュチーズ。
18-19世紀の美食家、ブリア・サヴァランが
「チーズの王様」と呼んだチーズです
ナチュラルチーズ(⇔プロセスチーズ)は大きくわけると、
青カビ、ウォッシュ、シェーブル(ヤギ)、白カビ、フレッシュ、ハード、セミハードに分類できます。
たとえば、ナチュラルチーズを出してくれるレストランでチーズの盛り合わせを注文して
「くせのあるチーズも大丈夫でしょうか?」なんてきかれたことはあるでしょうか。
例外はありますが、
この"くせのある"は、最初にあげた三つだと思って頂いてほぼ間違いありません。
青カビ(ブルーチーズ)が苦手な方も多いと思いますけれど、
発するにおいでいえばウォッシュの方が断然上です(笑)
今日の主役エポワスはこのウォッシュチーズの一員。
とはいえ王とされる理由はもちろん匂いのせいではありません。
理由はぜひこちら↓からどうぞ。 えつ
理由はギャップです。 人はギャップが好きなんですねー。
粘っこくて強烈なにおいを発する表皮の中に隠れた中身のおいしいこと♪
熟成の若いものはほっこりともっちりの共存。熟成の進んだものはとろり。
むしろマイルドでコクのあるその中身は、外側とのギャップもうれしいサプライズ。
つい王者といってしまったブリアさんの気持ちもよくわかる一品です。
においのもとは表皮に繁殖しているリネンス菌。
納豆菌の一族であるこのリネンス菌をチーズの表皮に噴射して、
繁殖させるためにお酒や塩水で何度も洗っているのですからそれはそれなりの匂いがして当然といえば当然ですよね。(エポワスはマールという地元のお酒で洗います)
外側は塩分も強いことですし
皮をとれば初心者でもきっとおたのしみいただけるのではないでしょうか。
もちろん、チャレンジしてみたい方はぜひギャップをおたのしみください。
冒険は避けたい方におすすめなのは---今日のレシピ
・ エポワスのクロワッサンサンド
王様にふさわしく、エポワスに合うのはクロワッサンやブリオッシュなどのリッチなパン♪
クロワッサンにはさんでほんの少しオープントースターで温めればできあがりです。
※クロワッサンは焦げやすいので注意しましょう。
おまけ---とろとろのエポワスの見分け方
きれいなオレンジ色で白い斑点がなく、つやつやで、かつ
賞味期限が迫っているもの。を見つけてくださいね。
ではどうぞよい週末をー♪
2010年02月12日
エポワス Epoisse
posted by etsu at 00:00| CHEESE チーズ